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オルチャ（３）墓園にさす光

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オルチャの三回目。 宮殿やチャトルプジャ寺院から少し離れたところに王室用の墓園チャトリがあり、尖った屋根を持つ独特のフォルムを持つ建築物が並んでいる。一つ一つはかなり大きく、遠くからもよく目立つ。例によって、どれも美しく寂れ果て、雨雲と緑の園との絶妙のバランスのなかで静かにたたずんでいた。 チャトリ群へは町の中心(といっても数十メートルの一本道があるだけだが)から車道沿いに行くのが普通だが、チャトルプジャ寺院裏手の丘から、迂回しながら、なだらかに下っていく土の道を歩いて目指すのはさらにおもしろく、視覚的にも非常に美しい(オルチャの治安には少し問題があるそうだ。裏道を歩くなら複数人で行くのが無難か)。 チャトリに行く途中で牛や水牛などが草を食む姿を見ることができる。人の姿はほとんどなく、道も途中で途切れがちだ。遠くに見える建築を目標に、畑などを横切りながら道を探していく。 雨季のオルチャには、そこがインドであることを忘れてしまうような雰囲気すら漂っていた。行ったことがないからはっきりとは分からないが、たとえばスコットランドの荒野に建つ古い城を旅しているような錯覚さえ覚える。 下の写真は、雨雲から顔を出した太陽の光を受けて輝くチャトリ。その美しさにしばし呆然となる。 −−−−−−−−−−−−−−−− (関連ページ) オルチャ(１)宮殿廃墟 オルチャ(２)巨大寺院のたそがれ オルチャ(４)丘陵を巡る オルチャ(５)人と動物 オルチャ(６)オルチャの美とは

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