上の写真がハリ・キ・パイリー。中州の島と街側のガートからなる巨大な宗教空間である。ただしこれは山側から見たもの。つまりバススタンドは、右側の岸辺をずっと向こうに行ったところにある。
ハリ・キ・パイリーに入るのは自由だが、ドネーション(喜捨)を要求される。制服を着た男たちがうろうろしており、旅行者を見つけるとすぐによってくる。払う払わないは自由のはずだが、しつこいので払ってしまうほうが無難だ。たくさんよこせ、と迫ってくるが、10ルピー(30円)で十分。払ったら必ずレシートをくれるので、捨てずに持っておく。
ハリ・キ・パイリー周辺でもやはりドネーションを募っている男どもがいるが、これは勝手に金を集めているだけだ。「金はハリ・キ・パイリーで払う」と拒否すればよい。正式な係員は椅子に座っていることが多いので、こちらから出向いて払ってしまうとあとで面倒がない。
ハリ・キ・パイリーがもっとも盛り上がるのが夕暮れ時。ちょうど真っ暗になる頃、ここでは盛大にアラティー(礼拝)が行われる。これを眺めるためにガートと中州の島は人で埋め尽くされる。5月6月は大変盛り上がるので警官による規制も行われる。アラティーの一時間前までには入ったほうがよい。規制されたあとは通行禁止となってしまう。ただし抜け道はたくさんあるから、いろいろ探ってみよう。
アラティーは非常に感動的だ。ヴァラナシよりずっと規模は大きい。多いときは数万人の巡礼が押し寄せる。雰囲気としては日本の花火大会を思わせる。最後にバジャン(聖歌)を歌ってお開きとなる。
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