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ブバネシュワル(2)ムクテーシュワラ寺院

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ブバネシュワルの二回目。非常に特徴的なゲートを持つムクテーシュワラ寺院だ。 建造は10世紀。

本堂の前に立つこのようなゲートをトーラナと呼ぶ。じつは、これが日本の神社における鳥居の原型ではないかとの説がある。トーラナは、デカン高原の代表的な仏教遺跡サンチーでも見られる。サンチーのほうが形はより鳥居に近く、また、年代的にも古いものであるから、仮に鳥居の原型がトーラナだとするなら、サンチーのものが有力である。しかし、その後1000年を経た時代の作品ということでは、ムクテーシュワラ寺院のトーラナもまた非常に貴重なものといえるだろう。

このようなトーラナを持つ古い寺院をほかには知らないが、新しいものなら、ここオリッサで何度か見かけた。それが伝統的なものなのか、あるいは単にムクテーシュワラ寺院のものを真似たものなのかは定かではない。


ムクテーシュワラ寺院にもまた、魅力的な彫刻がいくつか見られる。上は楽器を演奏しながら踊る女性。腰巻だけを巻き、上半身はアクセサリーのみで裸のようだが、じつは数百年前まではこれが普通であった。とくに先住民の多いオリッサ州では、山岳地帯に入れば、まだまだこのような格好はさほど珍しくない。

下の二点は蛇神のカップル、ナーガとナーギーであろう。素朴な味わいがとてもいい感じだ。

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関連ページ
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