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ブバネシュワル(1)ラージャラーニ寺院
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東インド、オリッサ州の首都ブバネーシュワル。その旧市街に数多くのヒンドゥー建築を見ることができる。最大級の寺院はリンガラージ寺院だが、残念ながら異教徒の入場を認めていない。しかし魅力的な寺院はほかにも数多くある。chaichaiでは三回にわたってブバネシュワルの魅力を紹介していく。
第一回目は旧市街のはずれに位置するラジャラーニ寺院。11世紀建立の比較的小さな寺だが、本堂の壁面を覆い尽くす彫刻群には目を見張るものがある。やや鋭角的な表現でいながら雰囲気を失っていない。さらに神秘的でもあり、また、優しさや温かみも兼ねそなえている。 |
(上の写真)左の侍女が仕える女性のために足を洗ってやっているのだろうか。侍女の肩に置かれた手の感じもよい。 |
(上の写真)鮮やかな花と衣装で飾られた女神。ブバネシュワルではよく見かける。遺跡はただの遺跡ではなく、今も人々の心にしっかりと息づいている。1000年も昔の遺跡がこういう幸せな形で生き残っていることがまず私たちには驚きである。
(下の写真)蛇神のカップル、ナーガとナーギー。
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(上の写真)俗に言われる餓鬼のような形相である。あばら骨が浮かびあがり、手に数多くの武器を持つ。とくに中央インドから東インドにかけては、こうしたあやしげな彫像を数多く見ることができる。
(下の写真)ほかの人にはどうでもよいものかもしれないが、私にはきわめて重要なイメージである。ドレッドヘアーと長いヒゲ、そしてしなやかな体つきから、これらがナガサドゥーであることを推理することができる。ナガサドゥーは個人的に重要な写真のテーマであり、少なくとも1000年前の寺院に、このように違和感なく表現されていることにちょっと安心する。 |
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