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ブバネーシュワル(3)パラシュラーメシュワラ寺院
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ブバネシュワルでもっとも古い建築であるパラシュラーメシュワラ寺院。7世紀の建造である。
小さいながらもバランスのよいこの建築は、オリッサ独自の建築様式を最初に定着させたものである。塔の形に大きな特徴があり、以後、オリッサではこの形が受け継がれていった。
シヴァをまつるこの寺の外壁もまた、非常に魅力あるレリーフで彩られている。以下、少しずつ説明を書いた。 |
(上の写真)これはまさしく土偶の世界である。ユーモラスな人々の形はオリッサの地に数多く居住する先住民の芸術とも大きな共通点を持っている。
(下の写真)シヴァとパールヴァティー。シヴァの肩に自分の肘を乗せるパールヴァティーの様子などが、素朴でいながら非常に繊細に描かれている。シヴァの右肩から顔を出したコブラの様子も非常におもしろい。また、シヴァのリンガがちょっと変だ。 |
(上の写真)これまた不思議なレリーフである。ブバネシュワル(1)にサドゥーと思しきレリーフを紹介したが、これまた別種のサドゥーだろうか。左手に持つシヴァの三叉槍は普通だが、右手に持つ手斧はいかにも原始的だ。しかし、現代のサドゥーの中にもこれをもっている人がじつはいるのだ。上の男はおそらく裸なのだろう。体に刻み込まれた筋はおそらく筋肉である。サドゥーといっても、これは太古の森からやってきたリアルルサドゥーである。
(下の写真)これはミトゥナ(性交を表現したもの)像だと思われる。たぶん、キスをしているのだが、下半身の動きも少しあやしい。ミトゥナ芸術が一般的になるのはおそらく10世紀以降であるから、これはミトゥナ芸術のはじまりを示すものかもしれない。 |
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