マンドゥーの三回目。
マンドゥーの魅力は遺跡と自然景観との調和にある。インドでは、丘陵地帯がしばしば都市造営の舞台に選ばれたが、それは自然の要塞という現実的な理由だけではなく、純粋に美を求めた結果ではないかと私は勝手に想像している。
ところでマンドゥーの観光シーズンは雨季である。デカン高原の雨季は雨量も少なく、気温もさほど上がらない。それに何より、雨によって美しくよみがえった緑の絨毯が人を魅了する。実際には、写真のようにどんよりとした雨空がほとんどではあるが、廃墟遺跡であるマンドゥーではそれもまた悪くない。
写真は、サーガル・タラオ・グループ。観光客も少なく、のんびり廃墟散策が堪能できる。管理人などもいないので入場料なども必要ない。空と緑と廃墟をただ眺めて時間をすごすのがひどく贅沢だ。
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