街角に座るあやしげな人々の正体とは

 
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あやしい街角
 
 
上の写真はご覧のように手相占い。ただし、鑑定しているのはいわゆるサドゥー(出家修行者あるいは遊行者)だ。

サドゥーが手相占いしてはいけない、という規則はとくにないが、占いをするサドゥーを俗物視する傾向はある。なにしろ、占いをすることで現金収入を得るのだから、これはれっきとしたビジネスである。

サドゥーがこうしたビジネスに手を染めることは別に珍しくもないことだが、とくにベンガル、つまりカルカッタを中心とした地域にそうした姿が多い。サドゥーにもさまざまな種類があるのだが、ベンガルのサドゥーは良くも悪くも俗っぽい。権威を見せびらかすのではなく、俗世間の中に入り込みながら、金を得る、という方法をとる傾向が強いようだ。

下の写真も一見サドゥー風である。個人的な考えではこれもまたサドゥーの亜種だと考えられるが、彼のビジネスは手相と文鳥占いである。カゴのなかに鳥がいるのだ。このあと、「何だ!お前!」と追い払われたので、よい写真は撮れなかった。
 
 
下の男は何かの塗り薬を売る男。「これを塗ってりゃ〜あと百年は生きれる」などと吹聴しているのだろう。目つきが結構あやしい。塗り薬の正体は分からないが、もしかすると、あれかな、という感じがする。あれ、のヒントは次の写真で…。
 
 
さて、下の写真。獣の骨や角、あと、たぶん、センザンコウという動物の背中の部分を売っている男。これらは薬である。写真では見えないが、こうした獣の部位を加工した粉状の薬なども扱う。

この手の男たちもやはり写真をかなり嫌う。べつにワシントン条約云々は関係ない。もっと根源的な世界、つまり、黒魔術的な秘密主義がまず彼らを支配している。つまり、これらはただの薬とは言い切れない。ベンガルを中心に発展したタントラ(一般的には黒魔術として理解されるインドの実践思想。ヨーガなどとの関連も強い)の一端を彼らも担っていると見てよいだろう。
 
 
衣料店開店祝いのただのパフォーマンスだが、ちょっと怖い。
 
 
 

上の写真。祭りでシヴァとパールヴァティーに扮した男女。

下の写真。名前を忘れたが、ベンガルでよく見る女神。あやしげな雰囲気がただよう。

 
 
 
上の写真は殺戮の女神カーリー(詳細はこちらを参照)。カルカッタでもっとも人気のある神様である。市中心部から少し南に下った場所にカルカッタの起源ともなったカーリー寺院がある。さらに北のはずれにも、 有名な聖者ラーマクリシュナを輩出したカーリー寺院がある。

カルカッタをはじめとするベンガル地方でよく見かける風貌。軽くカールした髪型が特徴であり、ノーベル文学賞で有名なタゴールも同じだ。写真の男はサドゥーではなく、吟遊詩人バウルである。ちょっと知的な感じもあるが、この手の男が本当のところ、何を考えているのかは、個人的な付き合いがそれほどないため、けっこう不明。
 
 
 




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