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カンチープラム(2)ヴァイクンタ・ペルマール寺院
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カイラーサナータ寺院とほぼ同時期の8世紀に作られたビシュヌ神をまつる寺、ヴァイクンタ・ペルマール寺院。旧市街の一角にひっそりとあってあまり目立たないが、初期、ヒンドゥー建築を代表する寺の一つである。カイラーサナータ寺院やマハーバリプラムの石造建築群と同じくパッラヴァ朝による作。
ライオンが刻み込まれた柱の列はマハーバリプラム以来の伝統である。また、いくつか、重要なレリーフが残る。下は、アナンタ龍王に抱かれて眠るビシュヌ神。さらにその下は三面ブラフマー像である。 |
上は、三歩で世界をまたぐビシュヌ神。このイメージはマハーバリプラムにもあるのだが、なんと撮り忘れてしまった。もったいないことをした。
下は宿敵ヒラニヤカシプと戦う獅子顔の神ナラシンハ。その後、さらに下の写真のように、ヒラニヤカシプを八つ裂きにしてしまう。連続して表現しているのがおもしろい。ナラシンハはビシュヌ第四の化身である。 |
カンチープラムはタミルナドゥー州の州都チェンナイから南へ約80キロの平原地帯にある。バスで約2時間。海岸沿いにあるマハーバリプラムから見ると、やや内陸。日帰りできる距離である。
ただし、カンチープラムには、ほかにも二つの有名寺院があり、ゆっくりしたいならやはり一泊するのがよい。
ほかの二つの寺院とはシヴァをまつる大寺院であるエーカンバラナタール寺院と、ビシュヌを祭るワラダラージャ寺院。ともに16世紀ごろの建築だが、見応えがある。なお、カンチープラムの寺の多くは昼から夕方まで拝観できない。
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