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おすすめインド本
(インドの思想宗教に関するちょっと
珍しい本を中心に紹介しています)

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身体(からだ)にやさしいインド 神秘と科学の国の「生きる知恵」
伊藤武/著 講談社
 

数あるインド本のなかで、もっとも優しく、美しく、楽しく、奥が深い。料理、ヨーガ、アーユルヴェーダ、サドゥー、先住民など、インドの心を映し出す多様な文化が楽しいイラストと渾然一体となってあらわれる。登場人物の描写も絶妙で、まるで童話を読むように、飽きることなく読み進むことが出来る。(絶版ということですが、文庫版もあったので、探すことは十分可能だと思います)

図説インド神秘事典
伊藤武/著 講談社

伊藤武氏の著書をもう一つ紹介する(絶版のようだ)。こちらは、インド研究の集大成ともいえる著書。サンスクリット語を駆使してインド古代から今に伝えられる神秘的な世界を描く。楽しいエピソードを導入口にして、精緻で膨大な知識が惜しげもなく披瀝される。なお、伊藤武氏の著書には、他に、「絵とき こころを鍛えるインド」「全アジアを喰らう」「スパイスの冒険」(以上講談社)「語るインド」(KKベストセラーズ)などがあり、いずれも大変おもしろい。

インド夜想曲
アントニオ・タブッキ/著 須賀敦子/訳 白水社

失踪した友人を探してインドを旅する主人公…。スラムの売春宿、病院、占い師、死にゆく人。インドのさまざまな夜を舞台に描かれるシュールな物語。これを読むたびに、あの妖しく猥雑なインドの夜の鉄道駅を思い出す。

タントラ東洋の知恵
アジット・ムケルジー/著 松長 有慶/訳 新潮社


この世に偏在するあらゆるモノやコトが、まるでからまりあう糸のように結びつき、互いに影響を与え合うという、不思議かつ根源的、普遍的な世界観を紡ぎだすタントラ思想を、その誕生の地ベンガル出身のインド人学者が解き明かしていく。(絶版)

マハーバーラタ インド千夜一夜物語
山際素男/著 光文社

インドが誇る世界最大の叙事詩マハーバーラタから、とくに興味ある物語を紹介する入門書。さまざまなインドの智慧が発見できる。文章も平易で読みやすい。

バガヴァッド・ギーター
上村勝彦/訳 岩波書店

マハトマ・ガンディーにも影響を与えたインド屈指の聖典。戦いに逡巡するアルジュナとこれを叱咤激励して「無私の行為」を説くクリシュナとの問答形式をとる。現在人にとっても十分にバイブルとなりえる名作。

マヌ法典
渡瀬信之/著 中央公論


宗教保守王国インドを象徴する古典。人々の生き方、価値観などに関する詳細な決まりごとが延々と列記されている。読みすすむうち、マヌ法典がじつは今もインドの社会的規範として息づいていることに驚く。(絶版)

ヒンドゥー教 インド3000年の生き方・考え方
クシティ・モーハン・セーン/著 中川正生/訳 講談社

ヒンドゥー教徒によるヒンドゥー教の分かりやすい解説書。ベンガルの吟遊詩人バウルやバクティー(献身)思想など。また、こうした市井の人々に寄せる思いが全編にさりげなく散りばめられ、温かみのある書物になっている。

インド・アート 神話と象徴
ハインリッヒ・ツィンマー/著 [J・キャンベル/編] 宮元啓一/訳 せりか書房

ヒンドゥーアートの難解な解説書であるが、内容は神話の領域にどこまでも入り込んでいく。繰り返し読むうちに、いつか神秘的なヒンドゥーワールドの世界へと没入することだろう。(絶版)

ヒンドゥー教の本
学習研究社

ヒンドゥー教の総合案内。聖人、聖地、神々、祭り、歴史、教義など、詳しい説明があり、あたかもヒンドゥーの膨大な海を、空から俯瞰するかのようだ。なお、本書はブックエソテリカシリーズの一つで、同シリーズから、国内外の宗教、神秘などに関する本が多数出版されている。まさに目くるめく世界への入り口だ。

インド建築案内
神谷武夫/著・写真 TOTO出版

インドが世界に誇る莫大な数の建造物を網羅した一冊。初めてこの本を目にしたとき、しばし眩暈がして呆然となったほど。説明が詳細なだけではなく、写真が非常に美しい。ガイドブックとしても使いたい一冊。

とっておきのインド・ベンガル料理
佐々木裕子/文・構成 桐田和雄/撮影 マガジンハウス

現地の写真やルポを交えてベンガル料理の魅力に迫る。家庭料理風のメニューがとてもおいしそうだ。インドのさりげない幸せを感じさせてくれる。(絶版)

ロンリープラネット インド(日本語版)
サリナ・シング/ほか著 メディアファクトリー

ついに日本語版が出版された。その膨大な情報量はロンリープラネットシリーズのなかでも屈指。インド好きにとっては垂涎の一冊。それにしても、つたない英語力で原書を解読していたあの頃の努力は…、と悔しくもなる。(ただし、普通の旅行者にとっては「地球の歩き方インド編」で十分でもあるような…)

インド幻想紀行(上下巻)
H.P.ブラヴァツキー/[著] 加藤大典/訳 筑摩書房

神智学協会の創始者であり、神秘主義のカリスマH.P.ブラヴァツキーによる不思議なインド紀行。思想的な偏りはともかく、超能力者や先住民の村など、興味深い記事が随所に発見できる。当時のインド遺跡を描いたペン画も美しい。

原インドの世界
フジタヴァンテ/編 東京美術

インド文化の源泉である先住民の世界…、素朴なタッチで描かれた紙芝居から荒唐無稽な祭りまで、美しい写真とともに幅広く紹介している。






サドゥ 小さなシヴァたち

インドの放浪修行者
サドゥの本へのリンクです。
ご覧ください。






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