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ラージギール

ラージギールはとても思い入れのある土地であるが、その旅のことについてはすでにこちらで書いたので繰り返さない。写真は、その思い入れのある旅から十五年あとで撮ったものだが、これだけの時間がたったにもかかわらず、この土地が全然色あせずに存在していたことが驚きだった。

ラージギールはまるで変わっていなかったし、昔のままに貧しかった。貧しさは当然「負」のイメージが付きまとうが、豊かになれば、「負」と一緒にさまざまなものが失われていく。

ラージギールのあるビハール州は今もインドでもっとも貧しい場所だが、それがために、この土地を訪れる旅行者は、あたかもブッダ存命中の時代に舞い戻ったかのような錯覚さえ覚え、忘れられない旅の時間を過ごすことになるだろう。

このギャラリーではパトナーとナーランダーも加えてある。パトナーはビハール州の州都であり、仏跡巡りの重要な拠点でもある。個人旅行者の多くが、パトナーからナーランダー、ラージギール、そしてブッダが悟りを開いたブッダガヤへと南下しながら旅をする。

情勢も不安定で交通の便もあまり良くないが、インド風情がたっぷり感じられるルートであり、判断力のある旅行者にはおすすめしたい。ただし、川沿い、人気のない山道、そして見知らぬ村は要注意、インドでもっとも不条理なことが起こりえる場所だと思われる。

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