カルカッタの中のささやかなオアシス…

 
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オアシス
 
 
 
カルカッタはほっと息つける場所が少ない。なにしろ世界屈指の人口密集地域である。とはいえどうしても癒しが必要というなら定番の公園に行こう。結構巨大な公園が街の中心にある。名前をモイダン公園という。

上の写真だが、以前、他のページやブログにも紹介した。公園の一角にたくさんのネズミ穴があり、巨大なネズミがうろちょろする。これが日本なら大変なことだが、カルカッタではちょっとしたアイドル扱い。写真のように、誰かがやってきて、エサをばらまく。

まあ、今さら公衆衛生を気にするような街でもあるまい。大切なのはこころの問題(?)。

下は公園で車座になり、トランプに興じる男たち。こういう風景、結構好きだな〜。背後の優しい陽の光が、日曜日の夕暮れを照らし出す。
 
 
下の写真は、町の音楽師。プロかどうかは知らないが、日曜日になると公園にやってきて、人々を楽しませる。ちなみにカルカッタは芸術で有名な街。どう有名なのかはあまり分からないが、音楽家や絵描き、それに詩人なんかもたくさんいるし、そこら辺のオヤジでも、興奮するとまるで思想家のように理屈を捏ね回す。
 
 
 
上はご存知、猿回し。偉そうな猿だが、金は払わないよ、と言うと威嚇してくる。猿回し以外にもさまざまな芸能ジプシー集団がいるが、低レベルな芸が多く、とてもプロとは思えない。他にやることもないんだから、もう少し技をあげてほしいものだ。

ただし、技が上達しない理由の一つは観客にあるようだ。つまり、観客が高いレベルの芸を望んでいない。そんなのんびりした空気も悪くはない。

下の写真はある政治集会。別に政治集会などどうでもいいのだが、そう思ってうろついていると、目の前にも、いかにもどうでもよさそうなアイスクリーム四人組。 カルカッタは甘いもの好きが多い。
 
 
オアシスは公園以外にもある。近所や家族、仕事仲間や遊び仲間との付き合いが、結局は彼らの心のオアシスとなる。
 
 
 
 
 
日曜日の夕暮れ。公園は下の写真のように人でいっぱいだ。別にたいした見物もないから、みんな所在なげに公園をうろつく。こうして日曜日の夕暮れは今日も終わる。
 
 
 



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