次に見かけたのがバウルの一団。バウルとはベンガルの大地をさすらう吟遊詩人たちの群れである。以下、下の写真がそのバウルたちなのだが、まあ、バウルといってもさまざまである。バウルはサドゥーではない、という人もいるが、そのへんは微妙なところ。また、サドゥーとともに行動している人たちも多いので、どれがサドゥーなのか、あるいはバウルなのかもちょっと見分けがつかない。
バウルが知られるようになったのは詩聖タゴールによるものだろう。その結果、少し美化されているようだが、つまるところはあやしい放浪者集団。下の写真をご覧になれば分かるように、インドに伝わるさまざまな楽器を、それぞれが自由自在に奏でている。
話が前後するようだが、上の写真はバウルかどうか、微妙なところ。楽器を手にしている人もおり、実際は混在しているようだ。ファッションとしても、とくに背中を見せている二人の男はサドゥー風。奥にいるドレッドヘアーの老人ももちろんサドゥー。
ただし、サドゥーサドゥーといったところで、サドゥーにも種類があり、さまざまな格がある。個人的な考えでは、サドゥーと称するなら、とりあえずみんなサドゥーでいいのでは。もちろんバウルもその一変種のようなもの。
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