カルカッタは暗い街である。さらにいえば、黒い、という印象もある。そこに住む人々が、かならずしも暗いというわけではないにしろ、全体的にはどこか憂鬱で、まるで街全体がネズミ穴のようでもあり、それがまた一種の魅力にもなっている。
一番上の写真はマハトマガンディーロード近くの裏道。冬はとくに陽があたらないのでいつもこんな感じだが、道路を補修中なので、さらにやるせない雰囲気を漂わしているが、奥に座る人間からは笑顔さえ見える。その下の写真は、まさしく黒いが、チャイを飲む男の顔はとくに陰鬱ではない。何ごとも慣れが肝心…。 |
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