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ジャイサルメール(1)城砦

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タール砂漠の西の端、パキスタン国境から約100キロの場所にある城壁の町ジャイサルメール。黄土色の建物と真っ青な青空が交錯する非常に美しい街だ。かつては東西交易路の中継基地として繁栄したが、パキスタンがインドから分離独立した時をもって、その役割を完全に終えてしまった。現在はインドでもっとも「砂漠の町」らしい雰囲気を残す観光地として、内外から多くの旅行者を迎え入れている。

旅行者が最初に目にするのは巨大な城壁である。基礎部分は12世紀に作られたとされている。城壁内には、マハラジャが住む宮殿部分の他に、その家来たちが居住する邸宅が数多く残されている。それらは今も一般住居として使用されており、城内は一つの町として機能している。城内にあるホテルに宿泊して、車の通らない細い路地を歩くと、そこはまさにアラビアンナイトの世界だ。


(上の写真)城外の旧市街から城へとつづく道。道は、城内手前には、敵兵侵入を防ぐために作られた曲がりくねった迂回路が設けられている。道沿いにはジプシーがうろつき、楽器演奏や踊りを披露しながら、客の目を引き、アクセサリーやCDなどを売りつける。まるで中世を思わせるこうした風景はジャイサルメールならではのもの。時間が止まってしまったような印象さえある。

(下の写真二点) 宮殿部分。17世紀以降、建造。ジャイプールやウダイプル、あるいはジョードプルといった豪華な宮殿を見たあとに訪れると、ちょっと拍子抜けしてしまうかもしれない。入場料も高いので、それほど興味がなければ、わざわざ入る必要はないだろう。


(下の写真四点)15世紀建造のジャイナ寺院。外観は普通だが、寺院内部は精巧な彫刻細工で埋め尽くされている。


(下の写真二点)古い邸宅の部屋を活用したハヴェリーホテルがいくつかある。部屋によっては500年(自称だが…)もの歴史を誇る。日本で言えば戦国時代か室町時代といったところで、まずは不可能な世界だ。これらのハヴェリーホテルは多くがゲストハウス、つまり安宿の範疇に入るもの。それでもバックパッカーには少し高いが、一泊3000円から5000円程度(一部屋あたり)で宿泊できる。

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ジャイサルメール(2)ハヴェリーほか



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