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エローラ石窟群

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34の石窟からなるインド屈指の遺跡、エローラ石窟群。作られたのは6世紀から9世紀にかけての約300年間。二つの王朝が指揮をとりながら、10世代をはるかにこえる職人たちが作り上げた傑作である(1983年世界文化遺産指定)。

ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教のそれぞれの寺院が1キロ以上にわたって連続して続いている。その中心となるのはシヴァ神に捧げられたカイラーサ寺院(上の写真)。巨大な岩盤から、高さ32メートル、幅45メートル、奥行き85メートルの巨大建築を彫りぬいてしまった。地球上に存在するもっとも偉大な建築物の一つといえるだろう。

インドには、こうした建造物がほかにもいくつか見られる。インドでは、今なお縫い目のある衣類を不浄視する傾向があるが、それは建物についても同じことで、つぎはぎだらけの建造物は、真の意味で偉大なものとはない得ない、という信念を持っており、それがカイラーサ寺院の偉業につながった。

エローラには二日通ったが、それでも時間が足りなかった。 手持ちの写真ではエローラの魅力を紹介しきれない。ある程度、満足できるぐらいに写真を撮るには一週間は必要だろう。また、たった1ページにおさめるような存在ではないだけに、いっそ掲載するのもためらわれたほどだ。よって詳しい説明はやめておく。

エローラへはアウランガバード市からの日帰り旅行が一般的。片道、バスで所要45分。エローラにも、数は少ないが宿があるようだ。 基点となるアウランガバードへは、ムンバイーから列車で約6時間(夜行あり)。

(補足)
エローラは非常に魅力的な場所だが、遺跡好きでなければやはり一日で十分かもしれない。石窟内は暗く、さらにコウモリの糞の臭いが充満している(個人的には嫌いではない)。また、石窟から石窟を歩いてまわるのは、とくに暑い時期はかなり大変だ。一般的には、中央にあるカイラーサ寺院を見学し、その右となり(向かって)に続いていく仏教石窟をいくつか見れば十分であろうか。ヒンドゥーの彫像に興味があるなら、カイラーサ寺院の左となりに続く石窟を訪れたい。ヒンドゥー石窟群が終わると、さらに少し離れた場所にジャイナ石窟がいくつかある。これら全部を見学するには最低二日は必要だろう。



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