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タージマハル雑感

タージマハールの美しさとはなんだろう?

そんなことを考えながら、ヤムナー川の河原で静かな朝を過ごしていた。目の前にはタージマハールがまるで絵のような姿を映し出している。それは見れば見るほど空虚で、夢のように儚い。

タージマハールを二日間見続けたが、もっとも美しいと思ったのは、その白亜の墓標が夜の青い闇に沈んでいくのをホテルの屋上から眺めていたときだった。しかしホテルのオーナーに言わせれば、やはり満月の夜が一番、ということになる。もし機会があるなら是非見たい、と思わせるだけのものがタージマハールにはたしかにある。

いずれにしても、わざわざ高い入場料を払って間近で見る必要はないのかもしれない。もし一日だけ朝の時間があるというなら、最初に書いたように、ヤムナー川の対岸でゆったりとした時間を作りたい。夕暮れも悪くはないが、比べてみれば朝の時間には敵わない。

ギャラリーでは「ムガルの残影」と題して ファテープル・スィークリーやフマユーン廟などを紹介したが、個人的な感想としては、それらはあってもなくても、といったぐらいのもの、タージマハールがあればそれで十分だ。


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